革新県政の会・革新市政の会

2025年12月5日

県民要求実現のため2026年度予算に対する愛知県との懇談会 革新県政の会

愛知県の革新県政の会は11月26日、県議会議事堂大会議室において、さきに大村秀章県知事に提出した「2026年度愛知県予算への重点要望書」のうち、重点要望書に基づく懇談要請項目(注1:下記リンク)として、各団体から懇談の希望があった公共交通、県営住宅、多文化共生(日本語教育、夜間中学校)、食の安全(コメ問題等)、ジェンダー平等(夫婦別姓)、生理用品、労働(最低賃金、労働委員会)、アジア・アジパラ競技大会、防災(地震・風水害)、環境(PFAS、温暖化対策)、デモ行進有料化などの38テーマで意見交換しました。

革新県政の会は、愛労連、自治労連、愛商連、新婦人、愛高教、愛知国公、名古屋市職労、医労連、文団連、農民連、愛知夜間中学を語る会、保険医協会、国民救援会、日本共産党愛知県議団等23名の参加があり、県側から32部署の35名の担当者が対応しました。

冒頭、榑松佐一代表は「毎年の懇談会において少しずつではありますが、前進面があり県のみなさんが私たちの要望にきちんと対応して、努力していただいていることがわかり実感しています。本日は、県民の声や私たちが現場で感じていることを皆さんに伝えさせていただく貴重な機会である」と述べ、県側の前向きな対応を求めました。

若者が県営住宅に入居できるようにする要望が実現して、去年は同朋大学、今年も愛知工業大学が入居することになった。担当から県営住宅の空きを有効活用して大学生との大学との協定をしている。いい取り組みであると実感しており、広がっていくように我々も取り組んでいきたいと回答がありました。

県立の夜間中学の関係では、担当から25年4月から豊橋中学校が開校し、26年4月には豊田、小牧、一宮の3校が開校予定で、名古屋市立のなごやか中学校を含めると5校になる。現在、入学者の面接や予算要望をしているところであり、さらに充実を図れるように努めてまいりたいと表明がありました。

地震・風水害から県民を守るために関して、県政の会から災害関連者を防ぎ避難所の生活環境の改善等、国・県も大きく考え方を変えて、地域防災計画、いろいろ各種のマニュアル等々改善されたことは大歓迎したいと伝え、個々の課題では不十分で改善すべき部分があるので、積極的な支援を重ねて要望しました。

生理用品の設置について、担当からトイレの個室にある重要性は認識しているが、無償配布することは予算が限られており、どうしても申し出た方に必要な分だけというような形でなかなか厳しいとの回答でした。

アジア・アジパラ競技大会の開催経費が、建築資材の高騰や人手不足の中で、当初金額より3倍を超えると報道があるが全容が公表されていないことに対して、担当からある程度調整が整った段階で、開催経費等はお示ししていくことになるかと思います。現時点の状況に関しては、お示しができる段階で説明したいとの回答。また、県政の会からアジア・アジアパラリンピック競技大会の元請けは、大阪万博の業者への支払いをしていない外資系イベント会社と同じとの指摘に対して、担当から大会組織委員会の対応を注視しながら下請け参加が含め、適正実施されるよう協議・調整を行っていると伺っていると述べ、県の大会組織委員会任せの姿勢が明らかになりました。

全体的に懇談の内容は、参加者から現場の実情、要求の真の狙いなどを伝えながら県への対応の充実を求めるものになりました。詳細は、下記を参照してください。

*注1:「愛知県予算への重点要望書」に基づく懇談要請項目と回答 全文(2025年9月26日提出)(PDFが開きます)