2023年11月22日
県民要求実現のため2024年度予算に対する愛知県との懇談会 革新県政の会
愛知県の革新県政の会は11月16日、県議会議事堂大会議室において、さきに大村秀章県知事に提出した2024年度予算要望のうち、重点要望として公共交通、多文化共生(日本語教育)、食の安全、県営住宅、労働(最賃・労働委員会)、ジェンダー平等、教育、アジア・アジパラ競技大会、環境(温暖化対策)、防災などの10テーマで意見交換しました。要請側は、自治労連、愛労連、愛商連、新婦人、スポーツ連盟、文団連、名古屋市職労、愛知国公、保険医協会、県議団など19名の参加があり、県側から39部署の担当者が対応しました。
冒頭、榑松佐一代表は「今回初めて、すべての部署から事前に文書回答が出ており大変有り難い。本日は、県民の声や私たちが現場で感じていることを皆さんに伝えさせていただく貴重な機会である」と述べ、県側の前向きな対応を求めました。
公共交通では、高齢者の移動で病院やスーパーなどにタクシー利用が増えているが予約が取れない、巡回バスがある地域でも高いし使い勝手が悪い、市町村をまたげば県の管轄として対応を求めるに、「情報提供やコミュニティバスと調整が必要な場合があれば県の方でも相談には応じております」との回答がありました。
県営住宅への青年の入居について、「名古屋市が先進事例で大学を通じて学生に貸しているので、愛知県としてどういう形でできるかというところを今検討しているところで見守っていただきたい」と回答しました。
アジア・アジパラ競技大会の開催全体経費が850億円という数字が、新聞報道で1.6倍とか上がっていることに対して、「新聞報道は、全て事実ではなくて、現在の開催経費としては850億円という形で計画を進めております」と、建設費高騰や札幌の冬季五輪辞退など不安材料がある中で疑問符がつく回答でした。
地震・風水害、原発災害から県民を守るために、6月2日の大雨被災者の救援に万全を期し、教訓を今後の施策に生かす点について、「最初の大雨の乾水による車両被害で1200台と数字が判明してよかったが、車の貸し出しなど、申請件数に対して手配できた車両は少なかった、自動車の街愛知でさびしい気がする。また、ジェンダー平等の視点で避難所運営を計画して欲しい」と要望しました。
中部国際空港の第二滑走路計画では、現滑走路の修繕用で代替滑走路も今後埋め立て後に計画している滑走路も両方とも「第二滑走路」と呼んでいることがわかり、疑問を感じる説明でした。