2020年7月15日
これでいいのか名駅・栄の大型開発
革新市政の会が現地視察
名古屋市の革新市政は7月4日、市政ウォッチングにとりくみ、リニア中央新幹線の開業を見据えて変貌する名古屋駅周辺と再開発がすすむ栄・久屋大通の現地視察と学習・交流を行いました。
名駅周辺では、リニア駅設置のための用地買収がすすみ、解体中の建物や立ち入り禁止になっている更地が広がっていました。駅から数百メートル離れても発着する新幹線が見通せるほどでした。久屋大通のテレビ塔エリアと北エリアは、民間不動産会社主導で商業施設が建ち並び、9月中旬オープンに向けて収益優先の再開発がすすんでいました。
午前の集会では、名古屋市の担当者から「まとづくりの動向・事業概要」の説明を受けました。このなかで、鉄道駅周辺に拠点施設を立地し拠点は名駅・伏見・栄・名城・大須の各地区とする、名駅周辺は“世界に冠たるスーパーターミナル”として開発し久屋大通北エリアは民間活力で開発、などが明らかにされました。
午後の集会では、日本共産党の田口一登市議団長が問題提起。市のマスタープランは都心部大規模開発が優先で容積率の緩和などで民間投資を促進、公共施設の廃止・集約化で市民サービス低下の懸念、拠点市街地は無秩序な再開発を誘発し郊外はまちづくりから置き去りにされる恐れ、名駅前開発は鉄道事業者との費用負担割合が明確でなく市の過大な財政負担が懸念、久屋大通公園は民間事業者の収益確保のため開発のための空間に変質しかねない、などの問題点を指摘しました。市民運動関係者は「市の説明はきわめて不十分。久屋大通北エリアはマンションが立ち並ぶ住宅街で、人を呼び込んだら苦情が出る。今は緊急避難先にもなっているが、商業施設となって受け入れができるのか」と述べました。