2011年8月17日
戦争へと駆り立てた当時の新聞なども展示 20回目のあいち・平和のための戦争展開かれる(8月12日~15日)
ことしで20回目を迎えた「あいち・平和のための戦争展」が、
8月12日から15日の日程で、名古屋市公会堂4階ホールで開かれました。沖縄について考え連帯する「命どぅ宝」の会や、
愛知県歴史教育者協議会、戦争と平和の資料館ピースあいち実行委員会など、40の団体で実行委員会を作り開催したものです。
ことしは、満州事変80年・太平洋戦争開戦70年・(旧)日米安保条約締結60年にあたり、また、東日本大震災と原発事故を受け、
これらの問題をともに考えようという企画、展示が多く行われました。満州事変80年などをたどる当時の新聞を展示するブースもありました。
夏休みで子ども連れの姿も多く、どの展示にも解説者がいて、再び戦争を起こさないよう、いまできることは何かを話合う姿も目立ちました。
13日には、中国・偽満皇宮博物院・研究員の劉建華氏が「抗日民族統一戦線の形成について」をテーマに講演。14日には同公会堂ホールで
「東日本大震災チャリティー 講演と音楽のつどい」を行い、前宜野湾市長の伊波洋一氏が講演をしました。
会場を訪れた年配の男性は「かつての新聞の展示は、政府が国民を宣撫し、巧みに戦争に引き込んでいった様子を実感できるものでした。
全体の展示を見て、原発事故と同じように、国民に真実を知らせず、権力で押し通し、
当然のように戦争に参加させていくトリックがリアルに分かりました」と語っていました。