2010年2月24日
名古屋市の文化行事「後援拒否」はおかしい (文化・芸術関係者が撤回求め2回目の懇談会)
名古屋市や市教育委員会が、一部の芸術、文化行事の後援の拒否をしてきている問題を話し合う、芸術、
文化活動関係者らによる懇談会が2月13日に開かれました。
愛知文団連(愛知文化団体連絡会議)が呼びかけたもので、劇団関係者はじめ様々な芸術・
文化活動団体などから20人を超える人が参加しました。
同市と市教育委員会は、地元文化団体、市民団体の行事に「後援名義」を付与し、各団体はそれを生かして、
公共施設へチラシ配布をするなど宣伝効果を高めてきました。
ところが、一昨年、演劇や音楽の催しの一部に「後援不承認」の決定が出されました。
いずれも10年、20年と後援されてきたもので、該当団体が当局に理由を聞くと、「題材が憲法や戦争を描いていて中立性にかけるから」
というものでした。
こうした事態に文化団体関係者は「民主主義の根幹に触れる問題だ」として危機感を強めています。このため、
後援拒否撤回を求める輪を広げようと昨年10月に第1回目の懇談会を開催、今回の2回目の開催となりました。1、
2回目とも活発な論議が行われました。愛知文団連の栗木英章さんは「全国的にも同様な動きがあり、今後、内外の諸団体と連帯し、
拒否撤回を求めていきたい」と語っています。