2006年5月13日
公害病患者支援の緊急性指摘も (NPO名古屋南部地域再生センターが総会)
NPO法人名古屋南部地域再生センター(理事長・中田實愛知江南短期大学学長)
は5月13日、名古屋港湾会館で第3回総会を開きました。
同センターは、「名古屋南部あおぞら裁判」をたたかってきた公害病患者団体や、研究者、医療、労組、
市民団体関係者らによって2003年9月に設立されました。いまも大気汚染などに苦しむ同地域の環境改善をめざして、調査、
研究活動に取り組んでいます。
公害病患者の聞き取り調査を行ってきた牧洋子・日本福祉大学教授が講演。「公害健康被害による心身の困難に加えて、加齢による重複障害、
疾病による経済的な問題、施設や家族の介護など、現状の一端を具体的な数字や声から聞き取ることができた」と述べ、
専門職や地域関係機関の連携など、患者支援の取り組みの緊急性を指摘しました。
出席者からは「名古屋市全域に広がった大域汚染のため、小中学生に喘息肺疾患が増えている」「中川区山王から
「港区へ抜ける高速3号線は公害をいっそうひどくする。公害反対運動を強めよう」などの発言が続きました。