革新県政の会・革新市政の会

2005年7月10日

のまれそうな異様な戦争博物館(青年たちが靖国見学ツアー)

平和のための靖国バスターズ」の靖国見学バスツアー 7月9、10日、民青同盟北西地区委員会主催で
「平和のための靖国バスターズ」の靖国見学バスツアーが行われ、23人の青年が参加しました。

 靖国神社に到着。長い参道を行くと、正面に拝殿が現れ、そこで特攻隊員の遺書が配られる。戦闘帽をかぶってひれ伏す人など、
経験したことのない異様な雰囲気。しかしそれ以上に驚いたことは、ごく普通に見られる青年の参拝者の多さ。

 靖国神社には、靖国神社いわく、“近現代史の真実を明らかにする日本で唯一の戦争博物館”(=遊就館)があり、
日本の戦争史をたどる膨大な資料が展示されています。また、記録映画「君たちを忘れない」では、あの戦争は間違っていなかった、
日本が生きていくために、アジアを解放するために、太平洋戦争はアメリカに責任があるなど歴史の偽造が真実のように語られていきます。

「遊就館」出口の感想コーナーでは、「戦争について何が真実なのか、真実などないのかもしれない」
「あの戦争で多くの若い命が亡くなったことは真実、その人たちをまつることは当然」
「英霊をまつる靖国に首相が参拝することをおかしいという人の方がおかしい」などの記述が目立ちました。

今回ツアーに参加した青年たちからは、「おかしいなと思いながらも、おかしいとはっきりいえるだけの歴史を知らず、のまれそうで怖かった」
「広島・長崎の資料館と雰囲気が全然違う。靖国からは戦争の悲惨さはまったく伝わらない。逆に戦争は美しいものと思わせる」
「日本に侵略された中国や韓国の人々の苦しみが、意図的に隠されている」などの感想が聞かれました。しかしそうしたなかでも、
「あの戦争で若い人が志願していった気持ちがわかる」「純粋に国のために命をささげようと思った人たちに胸が痛む」など戦争と青年の純粋さ・
正義感との矛盾にとまどう声も聞かれるなど、靖国神社が果たしている役割は、決して軽視できない問題であることも明らかになりました。

平和のための靖国バスターズ」の靖国見学バスツアー平和のための靖国バスターズ」の靖国見学バスツアー