2004年12月14日
「応益負担反対!」障害者ら800人余が、愛知集会・デモ行進
「障害者(児)福祉、地域福祉の後退を許さない!~これでいいのか?
グランドデザイン案~愛知集会」が12月14日、久屋市民広場で開かれ、車イスやストレッチャーの障害者・白い杖の視力障害者・知的・精神・
難病・難聴・中途失聴の人たちが、家族や支援者の人とともに800人余が参加しました。
厚労省が10月に、ヘルパーなどを利用した場合、収入には関係なく一律に費用を支払う「応益負担」導入を柱にした
「改革のグランドデザイン案」を発表。集会は、この案に「必要な援助が請けられなくなる」と、さまざまな活動をしてきた団体・
個人が大きく共同した、愛知で初めての取り組みとなりました。
集会の最初に市江由起子実行委員長が「応益負担が導入されれば、トイレに行くときや食事をするときにもお金がいるようになり、
収入の少ない障害者は生きていけなくなります」と訴え。そのあと、各障害の人、支援者、家族が壇上から「障害当事者の声を聞いて欲しい」
とそれぞれの訴えをしました。その後デモにうつり、「生きるために必要な援助を」「一律有料化反対」
などシュプレヒコールを上げながら栄から市役所へ行進しました。
デモと同時に、愛知県と名古屋市に「国へ応益負担の撤回」を求めることを柱とする要望書を提出し、交渉を行い、県には20人、
市には30人余が参加しました。交渉では、県・市ともに「応益負担」についての考えを聞く場を設け、県は「一方的に国に意見を上げない」
とする回答を得ました。