2004年11月28日
業者の誇り、夢を語り合い、元気に交流 (第11回愛知商工交流集会)
愛商連は11月28日、第11回愛知商工交流集会を開催。井内尚樹名城大学助教授を助言者にまねき、
全国で注目されている4人の経営者の話を聞きました。
石原睦雄さん(大阪・ビルメンテナンス業) 「協力業者との信頼関係で仕事を拡大」……付き合いから広がった建設業の仲間たちと
「プロジェクトX」を立ち上げ、顧客の信頼をかちとってきました。(井内教授は「川上からという従来型ではなく、川下から組織している貴重な例」
とコメント)
北山一郎さん(京都・清水焼制作) 「後世に残るものづくりを」……「問屋が売れるものしか買ってくれないという流通の支配から抜け出そう」
と、地場産業・伝統産業の仲間たちによる「匠(たくみ)の会」をつくりました。そこで智恵や発想を出し合うなかで新たな創作アイデアを生み出し、
自分たちの作品を発信して、顧客との接点を広げてきました。
高田克巳さん(東大阪・専用工作機械) 「経営方針をしっかり持ち、目標を持った仕事を」……受注を一社に偏らない、
幅広い業種の仕事を行うなど、ご自身の経営理念を語られました。また、お客さんと「パートナー」関係を築いて情報を的確につかみ、
自社の受発注計画に生かすことの大切さを強調されました。
粟生忠夫さん(豊川市・赤ちゃん筆センター) 「夢に向かって、常に前向きの商売を」……理容業を営みながら「赤ちゃんの柔らかく、
きれいな髪の毛に気づき、捨てるのはもったいない、何かできないか?」と考え、試行錯誤の末に大きな事業に成長させました。
「僕は常にプラス思考。くよくよ考えず、走りながら考えてきた。やってみれば何かが生まれる」。(井内教授は「粟生さんの成功の背景には、
3世代世帯の数が全国一の愛知の地域性がある」とコメント)
集会のまとめでは、参加者から「地域でネットワークを張り巡らせ、仲間を増やし、自分の商売を発信していけば、中小業者も商売をのばせる」
との感想。助言者の井内教授は「業者なんだから『業』をみせよう、『業』を磨こう。そのため交流会を地域で、民商で、無数に開いていこう」
と呼びかけました。