2004年5月30日
第30回東海自治体学校
住民の笑顔輝く自治体を
第30回東海自治体学校が5月30日、東海3県から270人が参加して開かれました。午前中の記念講演につづき、午後は9会場の分科会で、情報交換、学習、交流を行いました。
記念講演は『地方自治・構造改革からみえてくるもの』。国立大学も独立行政法人化され、「私はこの4月から公務員ではなくなりました」と切り出した市橋克哉・名古屋大学教授は、小泉構造改革の特徴を解明しました。小泉内閣のこの3年間で、自治体の公共サービスが株式会社に開放されはじめたこと、さらに構造改革特区をテコに全国規模の規制緩和をすすめるために、政府が医療、福祉、教育など社会的規制分野についても、株式会社の参入を中心とする民間開放を全面的に行うという、構造改革のねらいが明らかにされました。そして、この動きは“平等、住民参加、継続性、安定性”など住民の権利を揺るがす一方で、公務労働者の雇用形態や勤務条件も不安定にすることを指摘し、「公務労働者と市民運動の協同が大切」と強調しました。
午後からの各分科会では、公務職場の実態、様々な分野での研究活動、要求実現のとりくみをもとに、活発な議論が行われました。