2004年1月24日
合併ネットが学習交流会 住民投票などの運動も広がる
国のねらいは道州制のための自治体再編
「市町村合併問題を考える愛知県民ネットワーク」は1月24日、講演・
交流会を労働会館で開きました。
渡名喜庸安愛知学泉大学教授が、「地方制度調査会『答申』を読む」と題して講演。
昨年11月の地方制度調査会最終答申(「今後の地方自治制度のあり方」)のねらいを解明しました。渡名喜教授は、現在の市町村合併について、
「基礎自治体の総合性・自立性を強調するが、それは同時に都道府県不要論とむすびつく」「市町村が政治、
民主主義の場であることが無視されている」と特徴づけました。また、答申が描く市町村合併について、
「地域経済社会活動のグローバル化に対応するために、財界の戦略にそって都道府県の廃止・道州制の導入をすすめ、
そのために市町村を再編するもの」と指摘しました。
各地の運動交流では、「2年間の合併協議が終わり、2月中・下旬に全自治体(1市4町)
で住民投票か、全有権者対象の意向調査が行われる。全自治体で『合併反対に○を』の訴えをしている」(豊川市・宝飯郡4町)、
「6月議会にむけて住民投票を要求して請願署名に全力をあげる」(佐織町)、「合併特例債で道路・
大型建設事業で借金を400億円積み増しする一方、尾西市と木曽川町の福祉が廃止、後退の危険が強まっている」(一宮市、尾西市、木曽川町)
などの報告が行われました。