2020年7月27日
「大村知事リコール運動」に反対を
名古屋市の革新市政の会が声明
名古屋市の革新市政の会は7月21日、美容外科「高須クリニック」院長の高須克弥氏らが結成した「お辞めください大村秀章愛知県知事 愛知100万人リコールの会」が、河村たかし名古屋市長とともに、8月1日から大村知事のリコールを求める直接請求署名を廃止する問題で、「表現の自由を犯し、歴史の事実を改ざんする『大村知事リコール運動』に反対の声をあげましょう」の声明を発表しました。
彼らがリコール署名をすすめる理由は、昨年秋に表現の自由を攻撃する不当な妨害を受け展示中止となった「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」を再開し、この展示に税金で補助した大村知事が許せないというものです。
声明は彼らの主張について「表現の自由とは、たとえ自分にとって不快な内容でも、他者が公共空間で表現する権利を侵すことはできないというもの。税金が投入され、かつ公共施設で開催される展覧会でこそ、厳密に守らなければならない。そうでなければ公権力による検閲を認めることになり、表現の自由は守られない」と批判しています。
その上で、高須氏は第二次世界大戦中に起きたユダヤ人大虐殺を否定し、河村氏は旧日本軍性奴隷制度の存在や南京大虐殺を否定する歴史改ざん主義者だと指摘し、リコール運動の狙いは「過去の侵略戦争すらも美化する意欲的思想を政治運動として広げ、河村市長の野望を果たすための条件づくり」とのべています。
そして声明は「リコール運動に反対しよう。歴史改ざん主義に反対し表現の自由を守ろう」と呼びかけています。
声明の全文はこちらからご覧いただけます。