革新県政の会・革新市政の会

2015年12月21日

革新市政の会が名古屋城天守閣の木造復元どう考える 革新市政の会が勉強会

革新市政の会は、12月9日、名古屋城天守閣の木造復元問題についての勉強会を、東区の愛知民主会館で開きました。

 

勉強会では、城郭など文化財の復元、整備の研究者、麓和善名古屋工業大学大学院教授が講演。焼失した名古屋城天守閣の建築物としての価値などを様々な角度から紹介しました。

 

日本共産党市議団の田口一登市議が市議会の議論の報告を行い、当面は耐震改修で長命化をはかり、巨額の費用がかかる木造復元は将来の課題に――という同市議団の考えも紹介しました。

 

同城の木造復元は、河村たかし市長が2020東京オリンピックまでの復元を打ち上げ、議会もそれにつながる調査費予算を可決(日本共産党は反対)。復元工法などの企画・提案の公募も3月までの日程で進められています。しかし、事業費が最大で400億円といわれるなど巨額なうえ、東京オリンピックまでに急いで復元するという進め方にも市民から強い疑問が出されています。

 

70人近い人で会場は満員。「話を聞いて3年や4年でやれるものでないことが分かった。市長の任期中にという話もあり、流されないようにしなければ」「木造復元が悪いとは思わないが、やる以上は歴史的文化財になるもに。そのためには時間をとって検討をするべきだ」など、多彩な発言が続きました。

 

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名古屋城木造復元をめぐる各区のタウンミーティングが12月6日の熱田区を皮切りに、1月17日までの日程で始まっています。

 

熱田区のタウンミーティングには200人が参加し関心の高さを示しました。河村市長はここでも「民間でやる手もある。はっきりいって儲かる。どえらい人が来る」「名古屋のシンボルを作って、ちゃんと稼げるようにして、このままでは東京の衛星都市になってしまう」と、持論をぶちました。参加者から賛成の声とともに、「市民の生活が厳しいなか、急ぐべきではない」「現在のコンクリート造りにも価値があり、生かしていくべき」などの意見が出されました。