革新県政の会・革新市政の会

2015年11月27日

「共謀罪」法制化の動きに警鐘 愛知県弁護士会がシンポ

愛知県弁護士会が11月7日、シンポジウム「またも共謀罪法案が!」を名古屋市内で開きました。犯罪の謀議に加わるだけで犯罪とされてしまう「共謀罪」法案の提出の動きが問題になっており、これに警鐘をならすもの。

 

ジャーナリストの江川詔子さんが「この国の向かう先」と題して講演。戦前、時の権力によるフレームアップで、幸徳秋水ら24人に死刑判決が出された大逆事件などもふれ、共謀罪法をめぐる動きの危険性を指摘しました。国民の安全のための名目で、各地で監視カメラが設置されていることについても、「安心・安全のためには仕方がないと言うことで良いのだろうか。いつの間にか、当局の目的と一体化して国民が巻き込まれる危険を考えないといけない」と注意を喚起しました。

 

第2部では、江川さんと弁護士の平岡秀夫さん(民主党政権時の元法務大臣)をパネリスト、弁護士の四橋和久さんをコーディネターにしたディスカッションが行なわれました。「電話やメール、SNSが監視され、つぶやきが犯罪にされかねない危険が生まれ、警察が共謀だと思えば、いつでも逮捕できてしまう世の中になりかねない」「戦争法を強行採決した今の社会の中で、国民一人ひとりが、物事に対して『本当にそうなのか』と考える事が大事だ」などの意見が出されました。