2015年11月4日
日本共産党が名古屋でリニア新幹線問題考えるつどい 事業推進に疑問と怒りの声相次ぐ
日本共産党中央委員会主催のリニア新幹線問題を考えるつどいが、10月24日、名古屋市中区のウィルあいち(愛知県女性総合センター)で開かれました。問題への関心は高く、愛知県内だけでなく、リニア新幹線の沿線となる東京都、神奈川、静岡、山梨、長野、岐阜の各県などから合わせて380人が参加しました。同新幹線建設について同党は、安全性、公共性、採算が担保されていない上、東京一極集中を加速させ地方活性化の障害になる、今世紀最大の自然環境・生活環境破壊につながるなどとして、中止を含めた見直しを主張しています。
第1部ではシンポジウムが行われ、橋山禮治郎・千葉商科大学大学院元教授、辻村千尋・自然保護協会自然保護部保護室主任、長田好弘・日本科学者会議リニア研究連絡委員会代表の3氏がパネリストとして発言しました。このうち橋山氏は、経済性・採算性、国民が安心して乗れるかの技術的問題、想像を絶する環境破壊などをあげ、「四面楚歌のプロジェクトだ」として建設の中止を訴えました。
第2部では、沿線各地の住民団体などからの報告が行われました。各団体からは「水源枯渇が心配」「残土運搬のダンプ一日690台も通ることになる」「観光の死活問題」などの切実な声が相次ぎました。「いかに住民や首長から疑問が上がろうとも、当初計画を一遍たりとも変えないJR東海の傲慢さと、政府の無責任さがある」という、怒りの声も出されました。