2015年9月9日
革新市政の会と革新県政の会が「リニアと大型開発・まちづくり」テーマに県政・市政ウォッチング
革新市政の会と革新県政の会は、8月30日、県政・市政ウォッチング「リニアと大型開発・まちづくり」を行いました。リニア中央新幹線建設と、これと連動した名古屋駅周辺開発が急ピッチで進められており、名古屋市民、愛知県民の立場から現場を知り、問題を考え合おうという企画です。70人近い人が参加しました。
午前中は学習会、午後からはリニア駅建設で立ち退きなどが求められる開削予定地の街なみを歩いて視察しました。梅原浩次郎さん(東海自治体問題研究所事務局長・元名古屋市立大講師)が「リニア建設にともなう大規模開発の意味するもの」と題して講演。梅原さんはこの中で、リニアを起爆剤にと進む大規模開発の問題に触れ、「グローバル化、都市間競争は、大手企業の競争力強化に役立ち、国民生活の困難を解決することとは無縁。東京一極集中、名駅への一極集中、県下都市の名古屋依存と衰退、都市の階層化・地方は繁栄から取り残される」と指摘しました。
日本共産党の本村伸子衆院議員、江上博之名古屋市議も報告。地元の住民団体代表からは、JR東海にたいし、住民の疑問や要望にまともに答えようとしていないときびしい批判の声が出されました。
一行は、名古屋駅西側の地域や、東側の那古野地区の建設予定地を歩きました。道路上に、建設予定地であることを示す鋲がいたるところに打たれている様子に驚きの声が上がっていました。参加者から「リニアによるまちづくりではなく、まちこわしだと実感した」などの声が上がっていました。