2011年12月20日
なごやマイトーク(1) 「元気だね」の源は、敬老パス/千種区 中川礼冶さん
私は紛れもない高齢者になりました。お世辞七分にしても「元気だね」
と言われるのがすごくうれしい。圧迫骨折で腰を痛めて約半年、筋肉の衰えをカバーするために努めて歩いています。
外出する用事が日々あります。今日は仲田、明目は池下、またまた本山、市役所、金山と。そしてその都度地下駅まで1000 歩、
バス停まで700 歩。結構な運動です。これぞまさに私の健康の源です。
そして、その先はオール敬老パス。こうした生活のお陰で「元気だね」を保っています。
お年寄りを大事にする社会、こんな素晴らしいことが他にあるでしようか。戦中、戦後、語るもはばかるような苦労、
辛酸をなめて今の日本を築いてきた年配者を大事にしなければ、バチがあたろうというもの。先目長野方面へ旅をしましたが、
姥捨伝説の話をガイドさんがしんみり話してくれたのがとても印象的でした。
話は少しそれますが、私の基礎年金は、介護保険、高齢者医療保険、住民税と天引きされ、半分しか残りません。
年寄りが元気だからこそ医療保険の負担がこの程度で済んでいるのだ、と一生懸命慰めています。もし年寄りが引きこもりがちになってしまったら、
年金からの医療保険や介護保険の天引き額がもっと増えるに違いない。俺の基礎年金はどうなってしまうのだろう。想像するだけでゾッとします。
もう一つ、みなさんご存じですか。敬老パスで市バスに乗ると、運転手さんが何かボタンを押して人数を数えているのを。
乗車した分だけ一般会計から交通会計にお金が渡り、敬老パスは市バスを経理面も支えているのです。階段の多い地下鉄よりも、
バス路線を充実してほしい人はたくさんいますよね。
怪しげな市民税減税財源(市民の半分は恩恵にあずからない、わずか3%の者が21%の御利益を受け取るといわれている=当初の10%
減税の場合=)のためにお年寄りを閉じこめてしまう、こんな暴挙を、極めて非民主的な手続きで方向づけてしまう今回の外部解価(敬老パスは
「見直し」という判定)はとても認めるわけには参りません。
千種区 中川礼冶さん