2011年9月21日
「保育に営利企業はなじみません」 名古屋の保育を守ろうと、市民が企業参入考えるフォーラム開く
保育園への企業参入を考える市民フォーラム(主催・同実行委員会)が9月7日、
名古屋市女性会館で開かれました。父母や保育者190人が参加しました。
名古屋市でも保育への企業参入に向けた動きが強められており、この問題を考えようと開いたものです。
企業参入を許してこなかった名古屋の保育を、これからも守り、発展させていきましょうと呼びかけるアピールを採択。
保育に営利企業の参入を許さない取り組みを引き続きすすめていくことを確認しあいました。
名古屋市では待機児童が日本最大の1,275人(4月時点)になりました。市はその解消を名目に、保育施策検討会議を立ち上げ、
企業参入の検討を進めてきました。このため、多くの父母や保育者が営利企業参入反対の声を上げ、検討会議委員や市会議員にその声を届けました。
これらを受けて8月末に開かれた検討委員会の結論は、企業参入には賛否両論あるとして、それを認めるものにはなりませんでした。
フォーラムでは、元企業保育者から「園児の食事はレトルトで栄養も量も不足していた」との報告もありました。参加者からは
「もうけを得るために子どもが『商品』として扱われるのは許せない」という声があがりました。