2011年7月5日
日本の未来のために脱原発を (革新・愛知の会がシンポジウム)
革新・愛知の会は6月25日、東日本大震災から原発問題を考える緊急シンポジウムを、名古屋市東区のYWCAビッグスペースで開きました。
100人を超える人が参加しました。
立石雅昭(新潟大学名誉教授)、柘植新(名古屋大学名誉教授)、三枝豊明(原発問題愛知県連絡センター代表委員)、井上哲士
(日本共産党参院議員)の各氏がパネリストとして報告しました。
このうち柘植氏は、軽水炉原発は安全性確保に大きな問題があるのに、旧原研では70年代後半から安全管理の研究をやめてしまったと指摘。
いまも使用済み燃料の安全や、廃棄物・廃炉の問題はいずれも解決していないと、原発からの脱却を訴えました。三枝氏は、
わが国の原発導入が中曽根康弘氏らによって、アメリカに従属した形で進められてきたことを説明。また、
原発立地の地元自治体に支出される交付金が、増設のための麻薬のような仕掛けになっていると、立地推進の構造を示しました。
立石氏は「3・11以後、原発推進とストップとの激突に入ると感じた。原発のある地域でもやめるべきという声は広がっているが、
展望をどう示すかが急務になっている」と述べました。井上氏は「再生可能なエネルギー利用は、
世界にまれに見る日本の可能性を汲みつくすことが大事だ」と発言しました。