2008年7月25日
生態系損なう開発事業見直しを(「健康と環境を守れ!愛知の住民いっせい行動」が神田知事と話し合い)
環境や公害問題に取り組む団体などでつくる「健康と環境を守れ!
愛知の住民いっせい行動」は、 7月17日、神田真秋県知事と話し合いを行いました。
野呂汎代表(弁護士)が、神田知事に「海上の森で計画された万博は、県民の運動で計画を変更し、自然環境を守った。
このことを教訓的に踏まえて、2010年COP10(生物多様性条約締約国第10回会議)開催県、
環境先進県にふさわしい先進的な環境政策をすすめてほしい」と求めました。
「いっせい行動」側は、神田知事に、生態系を損なうとして、設楽ダム、トヨタテストコース(豊田市・岡崎市)、
中部国際空港第2滑走路建設計画や、伊勢湾・三河湾の埋め立て計画の見直しを求めました。神田知事は「いずれも必要な事業として推進する」
「住民の意見を聞いて、自然への十分な配慮をする」などと答えました。
「いっせい行動」側は、事故を起した松河戸産廃焼却施設(春日井市)について、法に基づく厳格な対応、「専門家会議」
設置を要請するとともに、公害問題では、公害地域指定解除がされて20年たつが、大気汚染は深刻化しているとして、
新たな被害者救済制度を要求しました。
愛知県では、県知事が環境や公害関係の住民団体と直接話し合うことはなく、一年で一度だけ、この「いっせい行動」
との話し合いが持たれています。ことしで32回目です。
「いっせい行動」は、松原武久名古屋市長など名古屋市との話し合いを、8月8日午後1時半から、市役所東庁舎で行います。