2005年10月29日
「会」の主張とたたかいはますます重要(革新市政の会が05年次総会)
革新市政の会は10月29日、2005年次総会をひらき、
05年市長選挙を中心とした04年度の総括、05年度の方針を決定し、あらたな総務代表世話人を選出しました。
04市長選挙の総括では、「くれまつ候補は自民・民主・公明など『オール与党』陣営の現職を相手に堂々の一騎打ちで有効投票の30.4%
を獲得し、マスコミも『善戦・健闘』と評した」こと、「市政改革の訴えに市民の大きな期待が寄せられ、各団体の大奮闘で大きな財産を残した。
これを確信に、選挙戦でかかげた政策実現のために前進する」と呼びかけました。見崎徳弘総務代表世話人は「この間の小泉政権の暴走、
市の施設利用料値上げで揺れた9月市議会を見ても、革新市政の会の主張とたたかいは、ますます切実で重要になっている」と訴えました。また、
市長選挙を候補者としてたたかった榑松佐一・愛労連事務局長は「4年後にむけて、広範な市民団体との共同を前進させるために全力をあげる。
有権者の感覚にフィットした宣伝が大きな課題」と発言しました。
また、市長選後に名古屋市が、施設の使用料利用料値上げ・高齢者有料化を準備し、9月議会で値上げ条例案を強行したことにふれ、
革新市政の会のたたかいをふり返りながら「愛知年金者組合などと共同してたたかい、値上げ提案そのものを縮小させ、
さらに高齢者有料化も修正せざるを得ない状況を生み出した」と総括。「これ以上の受益者負担を許さないたたかいを継続・発展させていく」
ことを呼びかけました。このたたかいの先頭にたった愛知年金者組合の伊藤書記長が発言、「市が実施したパブリックコメント(市民意見)では、
反対の意見を集中し圧倒した。街頭宣伝・署名・座り込みと全力をあげたが、市民の反応が日毎に変化し、良くなってきた。
各行政区毎の議員要請では、ちゃんとした対話ができ、我々の主張に賛同する議員もおり、これが修正を勝ちとる力になった。
各団体のみなさんと共同し、受益者負担とたたかっていきたい」と語りました。
05年度の方針では、(1)小泉内閣の悪政から市民のくらしを守る、(2)「市民が主審公」の市政実現、「会」
の政策実現のために全力をあげる、(3)07年の知事選挙にむけ、革新県政の会とともにたたかう、ことを提起しました。討論では、
各団体の代表者から、日常的に共同を強めることの大切さが強調されました。
総会では、黒田二郎名古屋市議が「市長選挙後の松原市政の特徴と動向」と題して特別報告。(1)松原市長は「万博・空港後の決意」として、
「空港へのアクセス、広域交通ネットワークの充実」を最初に掲げ、大型公共事業最優先政策をさらに加速させようとしている、(2)暮らし・
福祉の切り捨てと、市政の営利企業化がすすみ、かつての「福祉日本一」名古屋は全面的に後退している、(3)都市再生で名古屋駅前に三井ビル
(170m)を加え、イオンなど大型店の出店規制の考えもなく、財界・大企業のための開発と規制緩和をすすめている、
(4)戦争できる国家体制に協力する「国民保護計画」策定を積極的にすすめている、(5)市民・職員不在のトップダウンがすすんでいる、
などを指摘しました。
総会は最後に、05年度の総務代表世話人として、見崎徳弘氏(「会」代表)、大橋宗明氏(「会」事務局長)ら、22氏を選出しました。
また、学者・弁護士・女性代表などにも、引き続き総務代表への就任を働きかけていくことも確認しました。