革新県政の会・革新市政の会

2004年8月11日

12回目を迎えるあいち・平和のための戦争展

“ふたたび、戦争をする国になってもいいですか”

8月11日から5日間、名駅前の中小企業センター3階で「あいち・平和のための戦争展」が開催されました。この「戦争展」は、1992年以来毎年、愛知県内の30をこえる団体が共同して開いているものです。

今年は、自衛隊がはじめて戦地に派兵され、合わせて憲法を改悪し、日本を再び戦争できる「普通の国」にしようという動きが、戦後もっとも強まるなかでの「戦争展」となりました。

今回中国吉林省の偽満皇宮博物院、档案館(公文書館)の協力を得て、愛知、岐阜、三重など東海地方から中国東北部(満州)の開拓団に参加した人たちの「湯原東海村開拓本部」の看板をはじめ通信検閲書類などの資料を展示した「特別展・東海村開拓団」の特別企画展が行われました。展示資料の前では、かつて子供の頃、同じ開拓団村にいた人たちが県内や三重県からも来場し、当時を思い起こしていました。

このなかには、愛知の戦争展実行委員会が档案館と交流の際に、初めて発見され2,200枚もの放送録音レコード盤をテープに起こした音の資料もあります。このレコード盤は、その後実行委員会がNHKに話を持ちかけ、8月14日にNHKスペシャル「遺された声」の番組として実現しました。

展示では、強制労働のすえ穴に埋められた中国の「万人抗」、愛知の工場に勤労動員させられた朝鮮女子勤労挺身隊、沖縄に設置された121ヶ所の「慰安所」、そして第二次世界大戦後のアメリカの戦争によるベトナムの枯葉剤作戦、湾岸戦争、イラク戦争での劣化ウラン弾投下などで、障害に苦しむ人々の写真、記録等など、さまざまなコーナーが設けられていました。会場のあちらこちらでは、来場者が各展示コーナーの実行委員と語り合っている姿が見られました。