2004年4月11日
革新市政の会が「市政シンポジウム」を開催
新しい名古屋を大きな市民の共同で
革新市政の会は4月11日、名古屋市政を考えるシンポジウム『まち、くらし―名古屋を語ろう』を開き、100人が参加しました。
この取り組みは、来年の市長選挙にむけて名古屋市政のあり方を検証し、各地域・団体の活動を再開させようと開かれたものです。
第1部は2月に京都市長選挙を候補者としてたたかった広原盛明・前京都府立大学学長が、『市民ぐるみたたかった京都市長選挙』
と題して特別報告。広原さんは、「市長選挙では、京都を良くしたいと願うあらゆる人たちとの共同をめざした。従来の暴露・告発や批判・
要求型の選挙ではなく、要求提案型が重要。その政策の是非を判断してもらい、あらゆる階層を結集する“バラバラで一緒”(各団体・
個人がバラバラを前提として、政策の1点で共同する)という視点を重視した。あらゆる人間関係をとおして議論し、楽しくロマンを語れる選挙を」
と訴えました。
第2部はシンポジウム。徳田秋・愛知県社会保障推進協議会議長、井内尚樹・名城大学経済学部助教授、広原盛明さんが、
それぞれの立場から発言しました。
徳田さんは「松原市長は選挙で福祉の充実を公約したが、実際には敬老パス、福祉給付金制度、要介護高齢者等福祉金、国保8割給付と、
全国に誇る福祉を次々と改悪した。今や、名古屋市は福祉で、全国の都市に追いつかれ、追い越されている」と指摘しました。
井内さんは「市の予算のナンバーワンが土木費で民生費を上回っている。
市議が汚職や公金不正受給などの事件に関係しても責任追及や徹底解明もされない。こんな名古屋の非常識を変え、新しい名古屋の常識をつくろう」
と訴えました。
広原さんは「人口増加に対応したこれまでの箱物中心の都市計画・まちづくりから、人口の減少や地域社会、人間関係を重視し、
古いものを取り壊して新しくつくるのでなく、今あるものを改良して住みやすくする、そういうまちづくりへの転換が重要」と訴えました。
会場発言では、高速道路建設を強行する市長を止めさせようと怒りを込めた発言や、
福祉を切りすてて万博を最優先する市政の転換を求める発言などが続きました。