革新県政の会・革新市政の会

2004年3月19日

革新市政の会、敬老パスの有料化で抗議声明

革新市政の会は3月19日、前日まで行われた2月市議会で、敬老パス有料化など福祉を大きく後退させた2004年度予算案が可決されたことに対し、抗議の声明を発表しました。

敬老パスの有料化に抗議する

2004年3月19日

革新市政の会

 名古屋市会は3月18日に本会議をひらき、敬老パス有料化案を与党3党による一部修正のうえ可決した。松原市長は、3年前の市長選挙で
「なかなかがんばる名古屋の福祉、さらに一層の充実をめざします」と市民に公約して当選したのであり、敬老パスの有料化は公約違反である。
昨年とあわせ、名古屋市が“全国に誇る”と言われてきた、敬老パス、国保料減免制度、福祉給付金制度、
国保料の2割負担制度などの福祉が大きく後退した。松原市長は“市民の福祉の増進”という自治体本来の役割を変質させている。私たちは、
これに強く抗議するものである。

 革新市政の会は、広範な市民と共同し、昨年の秋から「敬老パスの現行(無料)制度での継続」を求めて議会への請願署名運動、宣伝・
対話活動にとりくんできた。議会に提出した署名は47,271筆に、年金者組合が同趣旨でとりくんだ署名とあわせ、約6万筆となった。また、
市長が敬老パス有料化方針を発表してから2月定例市会の終了時まで、30万枚の市民ビラ配布、街頭宣伝、年金者組合や『市民犠牲許すな連絡会』
を先頭にした連日の抗議行動など、積極的な活動を展開した。

 このような運動と広範な市民世論の高揚、日本共産党議員団の奮闘などにより、与党会派は有料化案の一部を見直さざるを得なくなり、
また65歳以上の東山動植物園や温水プールなどの入場料有料化は見送られた。さらに予算には、
第3子保育料の無料化や学童保育の1時間延長の補助、木造住宅耐震診断や耐震改修助成の増額、精神障害者1級の医療費無料化など、
貴重な成果が盛り込まれた。

 革新市政の会は、政・官・業の癒着や汚職・腐敗を断ち切り、ムダと浪費の大型公共事業にメスを入れ、
後退した福祉を元に戻させるとりくみに全力をあげる。福祉・教育・くらしを最優先する“住民が主人公”の名古屋市政を実現するために、
奮闘するものである。