革新県政の会・革新市政の会

2015年4月10日

天白区平和委員会が元自衛官招き講演会 「集団的自衛権行使容認は、自衛隊を変質させる」

名古屋市の天白区平和委員会が、3月28日、区内の名城大学で、元陸上自衛隊員の泥憲和さんを招いて「憲法9条の平和力と集団的自衛権」をテーマに講演会を開きました。同会の集会としては過去最高の126人が参加しました。

 

泥さんは、自らの体験を通して、「自衛隊は『専守防衛』で日々の厳しい訓練を通じて隊員は揺るぎない任務を叩き込まれている。安倍政権が狙う『集団的自衛権』の行使は自衛隊を変質させるもの。これには元高級幹部すら反対している」と力説しました。「平和実現には、軍事力より憲法9条。武器を持たない日本のJICAは、フィリピン・ミンダナオ島で学校建設、農業技術普及に尽力、モロ民族解放戦線と政府軍の長年の戦争を終らせた」とも語りました。

 

尖閣諸島をめぐる問題では、「中国艦船のレーダー照射事件の真相や中国戦闘機の『異常接近』報道はまやかし。しっかり情報を見極め“偽りの危機”にごまかされないように」と訴えました。

 

講演後、会場から対中国問題、自衛隊のあり方などの質問、なかには集団的自衛権行使賛成の立場の人からの発言もあり、幅広い人々の参加で平和を考えるつどいとなりました。

 

天白平和委員会は、つどいを契機に急がれる辺野古新基地建設阻止のたたかいの支援を参加者に呼びかけ、地域に広めようと取組みを強めています。(了)