革新県政の会・革新市政の会

2009年6月18日

名古屋市が「本丸御殿本音トーク」開く (このまま進めていいのか?会場挙手では賛否両論拮抗)

名古屋市は6月14日、「河村市長の本丸御殿本音トーク」を市公館で開きました。
名古屋城本丸御殿再建事業推進の是非について意見をかわそうというものです。

 

討論後、河村たかし市長が、賛否について意見を聞かせてほしいと聴講者に挙手を求めました。結果は、「事業を現計画のまま推進」
72人にたいし、「修正して継続」32人、「一時中断」37人、「中止」5人と、中止や何らかの見直しを求める人たちが74人もいました。

 

河村市長が討論参加希望者58人の原稿を、名前を隠して読んだ中から選んだという、賛否それぞれ5人の討論者が持論を展開しました。
討論者には、石田芳弘前市長(賛成)、山口清明日本共産党市議(反対・一次中断)もいました。

 

賛成論では「都市にはランドマークが絶対必要」「名古屋はつまらない。中途半端な空気が漂っている」など、
名古屋の押し出しに役立つという意見も目立ちました。

 

山口市議は、一時中断をという立場から▽深刻な雇用、経済情勢下で住まいにまで困っている市民がでているなかで、
市として急ぐべきものは他にいくつもある▽名古屋城の文化財は他にも多くある。
本丸御殿だけ突出ではなく総合的に事業を進めるべき▽市の文化予算はかつての三分の一にも減っている。
本丸御殿復元事業は文化や環境を守る立場から考えられてものではなく開発やイベント推進から生まれたもの――などと発言しました。

 

参加者からは「今日の市側の説明で事業がどういうものか初めて知ったという人もいた。
16区全部でこうした討論会を持つなどをしていくべきではないか」という声も出されていました。